Revo Of SATRI-IC

SATRI-ICは少しずつ進化しており、現在のBPM-7110HSは3代目のICになります。 この進化はどういったものであったのか、解説します。



 SATRI-ICの最初のバージョンBPM-7110Tです。
 1998年に作られました。
 バクーンプロダクツのローマ字表記がBakuunProductsになっていま
 す。ケリー伊藤氏から、Bakuunでは読めないという指摘があり、後の
 バージョンからはBakoonに変更しました。
 この バージョンでは表面のシルクが上下さかさまになってしまいまし
 たが、変更しようにも、後の祭りでした。
 トランジスタは一般用のものを使い抵抗はカーボン抵 抗です。





 2000年に新たにパターンを起こしたBPM-7110TSです。
 トランジスタをオーディオ用の低雑音のものに変更、ピン番号をつけま
 した。ただ、Bakoonのaを抜かしてしまい、Bkoonになってしまいま
 した。これも、後の祭りです。




 BPM-7110HSです。更なる精度を目指して、抵抗を0.1%精度の金属皮
 膜抵抗に変更し、両面ともメッシュのグランドプレーンで覆いました。
 また、モールドの樹脂も最新の1液型エポキシ樹脂に変更し、信頼性が
 大幅に向上しました。




 2007年5月から発売されるSATRI-IC-SP V1.0です。
 前のバージョンのBPM-7110HSとはまったく回路が違っています。
 新しく開発 された超高精度のカレントミラー回路、SATRI回路V9.0を
 SATRI-ICそのものに取り込みました。それにより、歪が1/10になり、
 より原音に 近い再生を可能にしました。









 SATRI-IC-SPの後継として開発された、SATRI-IC-EXです。
 2011年11月から標準搭載ICとなっています。



 SATRI-IC-EXの精度をさらに高めた、SATRI-IC-ULです。
 実装部品の微細化により、究極とも言える精度を実現しています。